COLUMNスタッフのひとりごと COLUMNスタッフのひとりごと

何気無い日常の中の出来事や気づきについて、トキノハのスタッフがコラムとして綴ります。

2019.01.13

アウトレットとは

こんにちは。今日の担当は清水大介です。

さて、今日は日々出てしまうアウトレット品について考えていることをちょろっと書いてみたいと思います。

昨年にリニューアルしたこのトキノハオンラインストアで僕がぜひやりたかったことの一つに、アウトレット品の販売ということがあります。

なぜかということも含めてちょっと長くなりますが、書きますね。

まず、トキノハオンラインストアの一番の特徴は、「メーカー直販サイト」ということです。

現在日本で運営されている器のECサイトの多くは仕入れた商品を販売している形です。つくり手、窯元がダイレクトに販売しているというサイトはまだまだ少数です。

では、メーカーの直販サイトとして発揮できる一番の強みは何かというと、つくり手の声をダイレクトにお客様に届けられるところです。

そのための一つの装置は、このスタッフのひとり言というページです。

それぞれのスタッフから出てくる生の声が聞けるサイトというのは結構レアなのでぜひ要チェックしてください。

それに加えて、アウトレット販売ということもメーカー直販だからこそできることの一つです。

そして、アウトレットのことを知れば、つくり手がどれだけ日々土と格闘しているかの痕跡を感じることもできます。

陶芸では、つくって、削って、素焼きして、釉薬をかけて、というのが大きな流れです。ここまで、短くても1週間はかかります。で、慎重に釉薬をかけて最後の本焼きという工程に入ります。

本焼きは1230度とか1250度までだいたい12時間くらいかけて焼きます。そして、冷ますのに36時間から48時間ほどかけます。

以前のひとり言でスタッフの柴田くんも書いていましたが、窯出しの瞬間というのはなかなかにスリリングです。

どんなに丁寧に焼いても、最後の本焼きで全てがうまく焼けることはまぁほとんどありません。

だいたい1割程度は失敗するものとして多めに焼きますが、それよりも多く、場合によっては全滅することさえあります。

ようするに、1週間以上積み重ねてきた仕事が、最後の最後の瞬間にゼロに戻ることが定期的に起こるのです。

それが陶芸という仕事です。

失敗の種類にもいろいろあります。思っていた色に発色しなかったり、形が歪んでしまったり、わかりやすく割れてしまうこともあります。

割れてしまったものは使えないのでさすがに処分するしかありませんが、処分するということは、産業廃棄物になるということです。

トキノハでは、ちょっと発色が悪いとか、形が歪んでいる、底にちょっとひび割れがある。など商品としてはダメだが、使用するのには全く問題のないものを、アウトレット品として販売します。

それは、できるだけゴミを出したくないという思い、ようするに「もったいない」という気持ちからです。

ブランドを守るという観点でいうと、失敗作を世に出すというのはマイナスの側面もあります。

陶芸でも多くの作家さんはアウトレット品を世に出すことはあまりしたがりません。

トキノハでは、主に環境的な側面から、そしてもちろんもったいないから、少し思っていた感じに焼けなかったかと言って、処分することはしたくないと思ってアウトレット品を販売しています。

でも、ブランドの価値を守るという気持ちもよく理解できるので、これはそれぞれの考え方でどちらが正しいということではありません。念のため。

ちょっとかたい話になりましたが、ようするに、トキノハでは定期的にでるアウトレット品をオンラインストアで販売していきます。

そしてそのアウトレット品のテキストを読んでもらえば、陶芸の世界のことが少し分かってもらえるので、ぜひこのオンラインストアのアウトレット品を要チェックしてください。掘り出しものもかなり出てきますよ。

ということで、今日はかたいですが、もう少しやらかい話も書きますのでまた次回宜しくお願いしまーす。

清水大介でした。