HiTOHi
2025年春、Com-ionの中にオープンしたHiTOHiのための器を作りました。
アイボリーホワイトの器全てに、炎をイメージした赤いライン。
人と人とのつながり、人と火のつながりを感じさせる器です。
一日を通して火が灯り続ける食卓
火が灯ると、自然と人が集まります。
体をあたため、食事を楽しみ、語り合うひととき。
火のまわりではいつも、日々の中で大切にしたい時間が生まれています。
HiTOHiは、朝・昼・夜と移り変わるオールデイダイニング。
素材の魅力や季節のうつろいを感じながら、 誰もがともにおいしさを味わえる場所です。
また立ち寄りたくなるような、明るさとあたたかさを。
ここでは、一日を通して火が灯る食卓があなたを待っています。
繊細な磁土と、発色を重視した赤
新シリーズHiTOHiでは、TOKINOHAのシリーズとしては初めて「磁土」を素材に選びました。
陶石と呼ばれる石が原料の磁土は、滑らかで硬質。
丈夫で使い勝手が良いのが特徴ですが、一見冷たい印象を与えてしまうのがネックでした。
そこで、TOKINOHAとしては今まで使ってこなかった鮮やかでエネルギーのある赤を、上絵という技法で焼き付けることにしました。
一見無機質に見えた真っ白な陶器に手描きで施された、微かに揺れる赤いライン。
まるで血が通ったようなあたたかさを感じる器になりました。
人と人を繋ぐ器。
人と、今日の一皿を繋ぐ器。
1日を通して火が灯り続ける”HiTOHi”という場所に相応しい器となりました。
新シリーズHiTOHiは、時の端とHiTOHi限定での販売。
ぜひそのぬくもりを、手に取って感じてください。
デザイン監修:宮下拓巳
写真:竹村麻紀子